「鋼×想=力」特集
システム建築の新商品「STAN ROCK/スタンロック」誕生!
EC時代に求められる危険物倉庫とは――

2026年1月9日

ご安全に!
近年のEC(電子商取引)拡大や防災意識の高まりなどから、危険物の保管ニーズが高まっています。身近なところでは、アルコール消毒液や充電に使用するモバイルバッテリーといった製品は危険物として「危険物倉庫」で保管する必要があります。

こうしたニーズに応えるべく当社が開発したのが、システム建築商品「スタンパッケージC3」を危険物倉庫にカスタマイズした「STAN ROCK(スタンロック)」です。在来工法の危険物倉庫とどう違うのか。「STAN ROCK」誕生の経緯やその特長・優位性について、営業責任者・小崎室長に詳しく聞きました!

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小崎 賢志 (都市インフラ営業本部 建築営業部 システム建築営業室長)

危険物保管ニーズの高まりに着目
危険物倉庫には、システム建築が適している!

編集部: 今回、なぜシステム建築で危険物倉庫向けの商品を開発しようと考えたのですか。

小崎室長:まず背景として、ECの普及に伴う危険物倉庫の需要拡大があります。コロナ禍において需要が急拡大したのがアルコール消毒液ですが、他にも化粧品、スプレー缶タイプの製品、モバイルバッテリーなど発火性のある商品のECサイトでの取り扱い拡大に伴い、こうした危険物を保管する危険物倉庫の新設・増設ニーズが高まっています。 

当社は日本におけるシステム建築のパイオニアであり、免制震構造など防災面で特色のある物流施設も数多く建設してきました。システム建築は、建物を構成する部材(基礎・鉄骨・外装材等)と建築生産プロセス(営業・設計・調達・施工)を標準化することで高品質・短工期・低コストを実現する建築工法です。「面積1000㎡以下、高さ6m以下、平屋」という法的規制を受ける危険物倉庫は、四辺形の構造が基本ということもあり、システム建築の特性にフィットすると考えたのです。 

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また、危険物倉庫は消防協議が複雑で、最適な保管計画を提出する必要があり、そのため一般的な倉庫に比べて設計・設備といった部分の難度が上がります。建物の規模としては1000㎡以内・平屋と、地域の工務店・建設会社さまでも対応可能な大きさですが、危険物保管に関する専門知識を有し、かつ最適な設備を選ぶという点がポイントになります。そうしたノウハウがないと、コストが無駄に跳ね上がることになりかねません。 

この点で、当社は、元請(ゼネコン)事業に長年携わり、製造現場や危険保管現場を熟知していますので、危険物の絞り込みや最適配置、数量区分による消防との効果的な協議等のソフト面の強みを持っています。この当社の強みと、地域に密着した全国約80社の施工店の現場施工力を融合したワンストップ対応により、価格・品質ともにお客様にメリットをご提供できますので、十分勝負できると考えました。 

編集部:危険物倉庫を必要とする顧客層というと、どのような企業を想定していますか。 

小崎:主に3つのパターンが考えられると思います。1つ目は化学薬品などを製造するメーカーさまが自ら製品を保管するケース、2つ目は運送業務を委託されている企業さま、3つ目は倉庫を運用して賃料を得るデベロッパーさまやECサイトの事業者さまです。防災性の高い危険物専用の倉庫を大型物流施設の敷地内に併設したりといったニーズも生まれています。 

危険物倉庫の制限・基準を満たすとともに、防爆仕様にも対応 
施工店との連携で申請業務に関するサポートも万全

編集部:危険物倉庫「スタンロック」は、在来の危険物倉庫と比べてどこが優れていますか?

小崎:「スタンパッケージ®」は、独自開発としては国内初のシステム建築商品として1972年に誕生し、これまでに工場・倉庫・事務所などを中心に1万棟以上の実績があります。また、時代に合わせて進化を続けており、2023年には「スタンパッケージC3(シースリー)」が誕生しています。これを危険物倉庫用にカスタマイズしたのが、「スタンロック」です。 

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近年は、資機材価格の高止まり、働き手不足などによる建築コストの上昇や工期の長期化が気掛かりというお客様もいらっしゃると思いますが、当社システム建築(スタンロック)は強みである、部材の安定調達力、設計から施工までの建設プロセスの標準化・省力化等により「短工期」「高品質」「低コスト」を実現していますので、まさに建設業界の課題を克服する工法であると考えています。 

また、危険物倉庫は、仮に内部に保管した危険物が爆発したとしても被害を倉庫内にとどめ倉庫外に被害を及ぼさない防災に配慮した設計が必要ですが、先述の通り、当社が元請(ゼネコン)事業で培ったエンジニアリング力を発揮しつつ、全国約80社の施工店と密接に連携して、お客さまのご要望ヒヤリング、ご提案から始まり、設計、消防協議、建築工事・設備工事、外構工事、アフターメンテナンスに至る一連のプロセスをワンストップで対応できるのが「スタンロック」の強みです。これにより、各種設備 の選択や消防への申請業務に関するサポートも万全です。

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提案面では、独自開発した設計システムを活用して、お客さまのご要望に沿った図面・パースをスピーディに作成し、提案を行います。設計面では、柱スパンに絞られることなく、矩形であればどのような平面形状にも対応できます。ご要望があれば、第4類危険物倉庫の最大面積1000㎡を中柱が全くない無柱空間にすることが可能です。

システム建築ならではの短工期・高品質に加え、施工店との連携による経済的価格、さらに「ワンストップサービス」の利便性を兼ね備えた「スタンロック」は、まさにEC時代にふさわしい建築商品だと考えています。 

ロックの頭文字「R」はレジリエンス
お客様の事業継続に貢献したいという想いを込めた

編集部:ネーミングにもかなりこだわったそうですね。 

小崎:検討段階ではいくつか案が出ていたのですが、システム建築の特長である「箱」感や屈強なイメージを探していた時に、「ロック」という案が出ました。 

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Rは「強靭性・耐久力・回復力」という意味を持つレジリエンス()から来ており、「二次被害を起こさない建物を造ることで事業継続に貢献する」という想いを込めています。

 他の3文字は、O(Optimize:最適空間)、C(Compliance:法令遵守)、K(Know-how:ノウハウ)の頭文字です。「保管する危険物の種類や量に合わせて、我々の持つ豊富な知識やノウハウを活用しながら最適な設備を備えた空間を提供します」という想いを込めました。 

「ロック(岩)」という言葉からは、頑丈さや堅牢さが連想されますし、立体感や箱感もイメージできます。まさにうってつけのネーミングになったと、満足しています。 

 

()レジリエンスとは、レジリエントな状態やその能力を指し、「回復性」や「弾力性」と訳される。
レジリエンス経営とは、企業が不確実な状況に対応し、危機を成長の機会と捉えて事業を持続・成長させていく経営手法のこと。

 

編集部: 販売状況についてはいかがでしょうか。 

小崎:この半年間で、二桁台の引き合いがあります。先ほども述べたように延床面積1,000㎡以下という規制があるため、危険物倉庫に限って言えば、1つの企業さまが同じ敷地内に複数棟建設する事例も珍しくないのです。デベロッパーさまの場合、賃料収入を増やす目的で複数棟を建設するケースもあります。本体の大型物流施設を大手ゼネコンさまが受注し、危険物倉庫を地元の施工店が請け負うといったケースも増えていきそうです。 

「未来を守る、危険物倉庫」としてお客様に推奨していきたい 

編集部:今後のシェア拡大のため、どのような施策を考えていますか。

小崎:「危険物倉庫なら、日鉄エンジニアリング」と言われるようになりたいですね。まずは賃貸型物流施設を展開する大手デベロッパーさまとの連携を進めていきながら、シェアを獲得していく方針です。長期目標としては、スタンロックの実績を足がかりに本体倉庫や工場など、さらなる産業施設案件の創出・獲得につなげていけたらと、期待しています。

 

編集部:最後に危険物倉庫を必要としている企業様へ、メッセージをお願いします。 

小崎:危険物倉庫というのは、法律で決められているから必要となるのであって、企業さまにとって本来はワクワクするような建物ではないかもしれません。とはいえ、天災の多い日本では万が一への備えは欠かせません。 

万が一のリスクを減らすためにも、事業継続意識の高い企業様には「未来を守る、危険物倉庫、スタンロック」を強くお奨めしたいと考えます。お気軽にご相談いただきたいですね。 

 

【スタンロック】特設サイト 

https://www.eng-steelstructures.com/sp/stanrock/ 

 

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